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患者さんに聞かれる前に、一般メディアの情報を集積する方法

内閣府が65歳以上を対象に行った「高齢者の経済・生活環境に関する調査結果」(平成28年版)では、「年間の消費等支出の中で大きな割合を占める支出 」として、最も大きな支出は「食費、光熱水費」 75.6 %。次いで、「保健・医療関係の費用 」が 45.0 %となっています。
糖尿病が疑われる成人が、推計で1,000万人を超えたことが厚労省より報告されています。2012年の調査時と比較して約50万人が増加、調査が始まって以来の最多数となっています。

加速する超高齢社会とあいまって、国民の健康への関心はますます高まっていくことが考えられます。

青少年から高齢者、ほとんどがネット利用
インターネットによって、個人が情報を発信できることは素晴らしいことですが、個人の誤った情報や悪意のある情報、勘違い情報などさまざまな情報がネット上に存在しています。

また、インターネットは幅広い年齢に浸透しています。すでに、青少年(10〜17歳)は、なんらかのデバイスでインターネットを閲覧する人は91%に達し、そのうちスマートフォン利用率者は、中学生の女子93.2%。男子で93.3%にものぼっています。

高校生女子では98.1%。男子は98.6%と中学生以上はなんらかの方法でインターネットを利用しています(内閣府. 「平成28年度 青少年インターネット利用環境調査」)。

いっぽう、65〜69歳は71.4%。70〜79歳では53.6%が利用しています(総務省. 「情報通信白書平成29年度版」)。これらの調査結果により、国民のほとんどがインターネットを利用していることがわかります

インターネットによって、誰でも手軽に情報の受発信ができるようになりました。しかし、そのぶん不確かな情報がネット空間に混在することになりました。それが、ほかならぬ医療情報にも及んでいます。

ネット閲覧者に忍び寄る不確かな情報
先ごろ、上場企業が運営する健康・医療系サイトが閉鎖されました。そのサイトには、根拠がない情報以外にも、明白な虚偽の情報を配信していました。このサイトの問題点は、企業の利益追求を優先させて、クラウドソーシング(不特定多数の個人が安価でコンテンツ等を提供するサービス)で募った非専門ライターが原稿を作成していたことと、その原稿の校正を行なっていなかったか、あるいは非専門者が校正をしていたと考えられ、大きな社会問題になりました。

このほか、現在も開設されているサイトでも「医師監修」を標榜しながらも、かなり質の低い原稿を掲載しているサイトや商業色が濃いサイトが現存しています(2018年2月3日現在)。

このようなサイトのビジネスモデルは、アクセス数によって収益を得るアフィリエイトモデルや、専門家の記事で閲覧者のアクセスを増やして、企業から収入を獲得するスイッチボード利益モデルです。

とくに、「選ばれた・・・」や「おすすめランキング」といったものは、その多くは掲載料を払っているものです。これらは医療界では知られていても、ネットの閲覧者にはあまり知られていません。

真贋不問!情報を先につかみ患者さんの質問に備える
医療情報にも事実、誤解や虚偽がインターネットに入り乱れています。患者さんも痛みや疾患がある時には、手軽にインターネットにアクセスして、病状、治療費、良医検索のときに、とんでもない情報を仕入れているかもしれません。

「テレビで有名タレントが言っていたけど・・・」
という質問を、患者さんから受けるケースがよくあると思います。

誤った情報に基づく情報であっても、情報を速やかにつかむことができれば、あらかじめその回答に備えることができます。
その情報を朝のミーティングでスタッフに共有して、患者さんの質問に備える体制をとることは、患者さんの信頼を獲得する機会になります。

無料で簡単な情報先取り法は、Googleアラート
患者さんがテレビやインターネットで知る機会をネットで把握する方法があります。それはGoogleアラートです。Googleアラートとは、あらかじめ設定したキーワードを含むウェブ検索結果をメールで受け取るサービスです。まずは、Gmailのアカウントを持っていない方は、アカウントを取得した上で設定をします。

【Googleアラートの設定法】
1.Googleアラートにアクセス
2.空欄のボックスに、探したいキーワードを入力
3.「オプション表示」をクリックして、「頻度」「言語」「ソース」「件数」などを指定
4.「アラートを作成」をクリックで完了

●「頻度」
新しい検索結果ごとにG mailに連絡が入ります。キーワードによっては頻繁にメールが着信しますので、「一日一回以下」をお勧めします。

●「ソース」
ブログ、ウェブ、ニュースを選択します。いずれも選択した方がいいでしょう。

●「件数」
「上位の結果のみ」「すべての結果」のふたつから選択します。これはキーワードによっては、かなりのメール通知が入ります。「歯科医師」「歯科医院」で登録すると嫌になるほど通知がくるでしょう。おすすめは、自院の名称を入れて「すべての結果」の設定です。これによって、掲示板で自院の口コミが投稿されたときに、通知が届きます。

●「配信先」
メールで設定してください。

よりテクニカルなキーワード設定の方法
●「AND」
「糖尿病 AND 歯周病」でアラートを作成しますと、「糖尿病と歯周病」に関する情報のみ通知メールが届きます。

●「OR」
「歯周病 or 歯周疾患」でアラート作成すると「歯周病または歯周疾患」の通知メールが届きます。

●「−(マイナス)」
「歯周病 − 喫煙」で、「歯周病」から「喫煙」を除外した情報が通知メールGA届きます。あるキーワードから削除したいワードの前に「−」を入力すると、そのワードを除外します(2018年1月現在の設定法)。

「クリニックの名称 AND 氏名」「医師・歯科医師 AND 氏名」で登録すると、ご自身やクリニックの評判や口コミを確認できることがあります。他にもベンチマークしている医療機関を登録しておくと、参考になる競合情報を見つけることができるでしょう。

契約・契約後の流れ