BLOG

ブログカテゴリー

歯科医院 「設備投資」は明暗の分水嶺 

 

減少する歯科疾患と増加する歯科疾患

 

平均現在歯数は 40 歳代以降のすべての年齢層で増加。1987年は、平均 20 歯以上保有する年齢は 54 歳までだった。

 

2011 年には 69 歳までに保有する天然歯は20 歯。さらに年齢階級別では、60 歳代及び 70 歳代では、平均歯数は大幅に増加している。

厚労省が行なった平成28年歯科疾患実態調査では、天然歯が80歳以上でも残っている割合は51.2%と改善されています。平成23年の調査結果では40.2% だったことから振り返ると改善されています。

 

一方で、う蝕(むし歯)の状況も各年齢層で緩やかな減少になっています。

その一方で、4㎜以上の歯周ポケット保有者は、15歳から75歳以上の全ての年齢層で増加しています。特に、若年性歯周炎(侵襲性歯周炎)の増加が目立ちます。

 

現代型の歯科医院経営に転換せよ

 

2016年に、私が編集者として下川公一先生の『歯科医院の発展とその心技体〜失敗と成功の我が経験則〜』では、これからの歯科医療について、こう述べられております。

 

“ 「21世紀が歯科界にとってどういう時代なのか」ということを的確につかんでいなければ、歯科医院経営はうまくいかない ”

 

本書では、さらに、歯科医療の傾向を従来型と現代型の二つに分けてその違いについて、解説しています(表)。

(表)20世紀型と21世紀型の歯科医療

下川先生が挙げられたこれらの項目をみると、これまでの歯科医院の経営方法では、とても困難だと言えるでしょう。このような時代を生き抜くためには、やはり、経営について学ぶことも大切です。なぜならば、いかに高い技術を有していても経営が成り立たなければ、その腕前を披露することができないのです。

 

 

歯科医院の設備投資は、繁栄を予測するバロメーター

 

歯科医院には、三種の神器と言われる歯科医療器材を導入しているクリニックが多いと思います。一方で、三種の神器を導入していないクリニックの治療は安全なのかと不安になってしまいます。

 

近年は、インターネットによって、クリニックのホームページを閲覧して、どのような器材があって、どのようなドクターが治療をしているのか。患者さんは案外、ホームページから情報を収集しています。旧態依然の機材で滅菌にも無頓着ですと、患者さんが流出してしまうでしょう。たとえ、昔ながらの地元の名士であったとしても、付近に清潔感あふれて、最新の機材を導入しているクリニックがオープンしたときには、少しずつ患者さんは流れていくでしょうし、新たに参入するクリニックからすればそこが狙い目でもあるのです。

 

患者さんが流出して新患が増えないことばかりではありません。スタッフも辞めていきます。いうまでもなく歯科衛生士は不足しています。歯科医師がそろって話題にしていることは「歯科衛生士が足りない」です。

 

歯科衛生士としては、設備投資をしているクリニックで働きたいという気持ちがあります。それは、資格取得や専門書から知識を得ても、古いままの診療室では、知識を使えないということになります。さらに、院長自身が最新の専門知識が足りなければ、ますます歯科衛生士は「私はここにいると迷惑かな」といった疑問を持つことでしょう。そして、次に起こることはなんでしょうか。スタッフの退職です。育った歯科衛生士の退職は辛いものです。それでも仕方なく、求人広告を出しますが、応募があるとは限りません。設備投資なく人も辞めるわけですから、医療サービスの質的な低下になるわけです(表2)。

表2)設備投資ができない負の連鎖

 

こうならないためにも、資金を蓄えておくようにしなければなりません。金融機関から融資をするにも、院長の普段の姿勢も問われますので、資金的に余裕があるときこそ、いざという時のために、金融機関と良好な関係を築いていきましょう。

 

 

歯科医院の経営力を身につける上で、金融機関との関係構築から人事管理、事業計画作成などやるべき課題があります。経営者として、それを避けてクリニックを運営するわけにはいかないのです。

 

 

当社では、金融機関の元支店長による6ヶ月間の個別のコースがありますので、ご相談ください。

契約・契約後の流れ