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訪日観光客への医療対応とその囲い込み




日本政府観光局が1月30日に発表したプレスリリースによると、2017年の年間推計における訪日外客数は2,868万人(前年比19.3%増)で、過去最多人数となりました。このうち、東アジアからの訪日観光客は、全体の70%を占める結果となりました。

 

政府は、2016年に明日の日本を支える観光ビジョン構想会議を発表。

訪日観光客を2020年に4000万人を目標として、うち、東京には2500万人を確保することを目標に掲げています。

 

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に向けて、インバウンドビジネスは盛り上がりをみせていますが、外国人患者の受け入れ体制を整備している医療機関が少ないのが実態ではないでしょうか。

 

外国人観光客の受け入れの課題

訪日観光客を医療機関に受け入れるためには、まずは言語の壁があります。外国語の受付対応、英語、中国語などの多言語による院内案内の表示物、外国人向けホームページの作成、医療通訳、外国人の習慣に配慮した診療マニュアル作成、会計マニュアル作成などの必要性を挙げることできます。


【外国人観光客への対応の課題】

  • ・外国語による応対・接遇
  • ・医療通訳
  • ・院内表示物
  • ・ホームページ(多言語)
  • ・各種マニュアル
  • ・異文化の理解(従業員)


厚労省が2018年1月に発表した医療施設動態調査によりますと、全国に約17万8千件の医療機関があります(病院、一般診療所、歯科診療所ほか)。このうち、外国人患者の受け入れに積極的な医療機関はどれほどあるでしょうか。

 

訪日外国人旅行者受入医療機関の情報発信


観光庁と厚労省は、訪日観光客に対応できる医療機関として「訪日外国人旅行者受入れ医療機関」を適宜募集しています。各医療機関が、申請をして登録されると「訪日外国人旅行者受入れ医療機関リスト」に掲載されます。さらには観光案内所や地方自治体にも配信されます。また、日本政府観光局のホームページにて、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語、日本語で掲載しています。http://www.mlit.go.jp/kankocho/news08_000235.html

 

海外に留学経験があり、診療所を開業している医師・歯科医師にとっては、訪日観光客への対応も視野に入れて、クリニックのホームページに外国語表示をすることを検討されてはいかがでしょうか。



外国人患者向けホームページに掲載項目の一例

 

  • 病院の概要
  • 診療科目・内容
  • 導入機材
  • 医師・歯科医師のプロフィール
  • 価格、支払い方法について(AMEX、Master、VISA、銀聯カード必須)
  • 外国人患者の受け入れ状況
  • 在留資格の情報
  • 国際医療コーディネートサービスの紹介


各医療機関において、院内スタッフが外国人対応のすべてを行うことは困難です。そのために国際医療コーディネーターとの提携が必要になります。



国際医療コーディネーターとの提携で


経済産業省によると、医療コーディネートサービスの役割には、外国人患者に対する医療滞在査証の身元保障機関としての査証取得サービス、空港への送迎、医療機関とのマッチング、医療費支払い代行、通訳派遣、24時間コールセンター等があります。

訪日観光客を医療機関が受け入れて、日本の医療技術や接遇を体験してもらうことによって、観光客が帰国後「日本の魅力」を医療面からも伝えてくれるよう期待したいものです。

契約・契約後の流れ