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医療機関に、「高齢者が押し寄せてくる!」の真相は?

65歳以上の人口割合が21%以上を占めた社会が超高齢社会です。

現在、65歳以上の人口割合はどのくらいでしょうか。

 

2018年1月時点における総務相統計局のデータでは、

「65歳以上人口は 3506万1千人で,前年同月に比べ増加 」と報告しています。 現在の日本の人口は、1億2659万人ですので、65歳以上の高齢者割合は27.7%になります。今後ますます加速する高齢化は、医療機関への期待が集まります。

 

とある医療従事者の講演会を聴講していたところ、このような話を耳にしました。

 

「これから、ますます増える高齢患者が、病院(または診療所)に押し寄せてくる」

 

さて、これは本当でしょうか。

 

そこで、国立社会保障・人口問題研究所からの引用させていただいてデモグラフィックを見てみます。

まず2020年でほぼ現在の推計です。

 

つぎに約30年後のデモグラフィックです。


そして、2060年です。

今年成人式を迎えた1997年生まれは、63歳になった時代です。



今度は、過去を振り返ってみましょう。

1970年です。この年に生まれた方は現在48歳です。

 

このように人口ピラミッドで見ると、少子高齢化がいかに深刻な問題であるのかよくわかると思います。また、少子高齢化はずいぶんと前から予測されていましたが、特段とその対策を講じておりませんので、この人口推計の通りに進んでいくことが予想されます。

 

 

「高齢患者が押し寄せる」という言説を考える

 

さて、次のデータも繁用されているデータです。上述のデータに、総務省「人口推計」を重ねたデータです。このデータでは、年齢層に合わせた人口を棒グラフで表示しています。65歳以上の人口の変化に着目ください。





人口推移と65歳以上の減少(PDF)

黄色は、65〜74歳です。赤は75〜84歳です。そして、85歳以上はオレンジです。

黄色いグラフの上端には、縦線を入れました。これは、65歳上のおよその上限です。

これをみると、65歳以上の年齢層は2020年までは、急伸しています。しかし、その後は、2020年微増ですが横ばいに推移しています。2060年には、全体的な人口減少に伴って、65歳上も下降する動きを示しています。

 

 

これらの推計から、「高齢患者が歯科医院にやってくる!」は、5、6年前はそうでしたが、

「高齢患者はすでに来ています」としたほうがふさわしいのではないかと思います。

さらに、在宅医療や介護への推進もありますので、医療機関に高齢患者は「もうやって来ている」ということではないでしょうか。

同時に、それ以外の年齢層は、急速にしぼんでいくことになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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